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第63回全国数学教育学会@宮崎大学
12月6日・7日に、宮崎大学にて開催された全国数学教育学会に参加しました。 今大会では、7日の午後に「高等学校数学科における定義活動の促進を意図した授業開発」というタイトルで、大学の先生方と共同で進めている研究成果を発表しました。 今大会は、学びの面でも出会いの面でも、非常に充実した2日間でした。 学びについては、数学的コミュニケーション、セルフスタディ、数学的共感や数学不安、APOS理論など、以前から個人的に関心をもっていたテーマについて、多くの示唆を得ることができました。 また、自身の発表においては、錚々たる先生方から大変示唆に富むご指摘やご意見をいただき、大きな刺激を受けました。今回得られた学びを、今後の研究活動にしっかりと生かしていきたいと感じています。 出会いの面では、初日の午前に行われたイベントで私が発言した内容に興味をもってくださった方が複数おり、そこから全国の尊敬する研究者の先生方に声をかけていただけたことが、とても嬉しく印象に残っています。中でも、私が最も尊敬し、到底到達不可能だと思いながらも目標としている先生と直接お話しする機
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12月14日


結び目理論に関する研究大会@神戸親和大学
11月29日、神戸親和大学にて開催された「結び目の教育への活用」をテーマとした研究会に参加しました。 今回は、大学の先生方3名と共同で進めている研究について、私はフロアから発表を聞く立場で学ばせていただきました。 発表後には、参加された先生方から素朴で率直、かつ本質的なコメントや質問を多くいただき、非常に勉強になりました。他の発表もどれも大変示唆に富み、特に最後の数学者による研究発表は圧巻で、「やっぱり数学ってかっこいいな」と改めて感じました。 私はこれまで数学教育学に関する学会や研究会には数多く参加してきましたが、今回のようなガチの”数学の研究会に参加するのは初めてで、周囲が数学者ばかりという雰囲気に、緊張と興奮が入り混じった不思議な感覚を覚えました。 さらに今回は、超著名な数学者2人の方と直接お話しする機会にも恵まれ、数学的議論も交わすことができました。こ れだけでも参加した価値が十分にあったと感じています。 非常に刺激的で有意義な研究会でした。 あらためて、自身の結び目に関する研究をもっと気合いを入れて進めていきたい――そんな気持ちを強くし
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11月30日


子どもキャンパス算数クラブ@愛知教育大学11/22(土)
11月22日(土)、愛知教育大学にて子どもキャンパスが開催され、私は昨年に引き続き「算数クラブ」を担当しました。今年も多くの子どもたちに申し込んでいただき、会場は活気に満ちていました。 当日は、将来教員を目指す附属高校の生徒たちにもサポートに入ってもらいました。子どもたちが主役となり、子どもたちの思考を引き出すために「言語化を促す関わり」を意識して進めるよう、高校生にも声をかけて臨みました。実際、高校生たちはその姿勢を大切にしながら、子どもたちと丁寧に関わってくれていました。 本来は、もう一つ挑戦したい活動があったのですが、時間の都合で今回は実施が叶いませんでした。年明けにリベンジしたいと思っています。 講座終了後には、参加された保護者の方から声をかけていただき、子どもたちにとっても良い時間になったことを実感しました。そしてそれ以上に、高校生にとって貴重な学びの機会になったと感じています。もちろん、私自身にとっても、現在進めている研究に大きな示唆を与えてくれる有意義な経験でした。
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11月24日


第43回 高校教育シンポジウム
11月12日(水)、愛知教育大学附属高校にて「第43回 高校教育シンポジウム」が開催されました。本シンポジウムは毎年、2教科が研究テーマを掲げて公開授業を実施し、その後分科会で協議を行うという形式で行われています。今年度は数学科・国語科に加えて、探究学習に関する個人研究発表もあり、充実した内容となりました。 数学科としての研究授業は、私が大学の先生方を共同研究者としてお招きし、実施しました。 研究テーマは、 「統合的モデル化アプローチに基づく統計的推論を促す授業実践」。 Manor & Ben-Zvi(2017)が提唱した「統合的モデル化アプローチ(IMA)」を理論的基盤とし、生徒のインフォーマルな統計的推論を育成することを目指して授業を構成しました。 当日は、生徒の倍ほどの人数になるほど多くの先生方が、県内外から参観に来てくださいました。分科会でも、鋭いご指摘、ご助言、そして励ましのお言葉をいただき、本当に学びの多い時間となりました。「勉強になった」「良いシンポジウムだった」と言っていただけたことは素直に嬉しかったです。 しかし同時に、今回のシ
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11月15日


結び目実践@11/5(水)6(木)
11月5日と6日に、結び目理論に関する研究授業を2クラスで実施しました。 この授業は、愛知教育大学の数学教育学の先生を研究代表者とし、愛知教育大学の数学者、埼玉大学の数学教育にも関心を抱く数学者、そして現場実践者である私の4名で構成された共同研究の一環です。研究テーマは、「高等学校数学科における結び目理論援用可能性の実証的検討」であり、大幸財団から研究助成をいただきながら進めています。 生徒がどのような反応を示すのか事前には見通しが立ちにくく、指導案の検討にも相当な時間をかけました。しかし実際に授業を行ってみると、生徒たちは興味をもって意欲的に取り組んでくれましたし、生徒にとって学び多きものとなっていたように感じます(研究遂行中)。 しっかりと研究活動に励み、学会等で成果を発表していきます。
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11月15日


愛知県数学教育研究会高等学校部会研究大会@豊橋商工会議所
11月4日(火)、豊橋市で開催された愛知県数学教育研究会(以下、愛数大会)にて、研究発表をさせていただきました。 演題は、 「数学的帰納法の意味理解を促す一連研究の省察と教材開発 ―『伝導性先行指導方略』に整合的な教材開発と実践報告―」 です。 数学的帰納法は、国内外で「意味理解が難しい」と指摘されてきた内容ですが、その困難性を克服するための新たな指導方略を提案し、その効果を実証的に検証してきたことが、私の研究の根底にあります。今回の発表では、これまでの研究成果の省察と整理に加え、その指導方略の効果を最大限に引き出すための教材開発と実践の実際について紹介しました。 愛数大会は、学会とは異なり、現場の先生方が多く参加される場でもあります。そのため、教材開発のプロセスや授業実践の具体的な様子を中心にお話ししました。助言者としてご参加いただいたお二人の先生方からは、鋭いご指摘と励ましのお言葉をいただき、大変有意義な時間となりました。 大会後の懇親会にも参加させていただきました。かつてお世話になった尊敬する先輩方と久しぶりにお話しできたことも嬉しかったで
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11月15日
数学教育研究会@名城大学数学会
9月15日(月・敬老の日)、数学教育研究会にて「数学教育の現場で挑み続ける -4方面に届ける実践と研究の挑戦-」というタイトルで、1時間の講演をさせていただきました。 私自身が近年取り組んでいる活動を「子どもたち」「学問」「自分自身」「未来の数学教師」という4つの方向に分け...
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9月18日


第107回 全国算数・数学研究(石川)大会 8/8(金)
日本数学教育学会の夏の全国大会が、8月8日(金)に行われました。 昨年度は代数的思考に関する研究を発表しましたが、今回は、2年前から勤務校の紀要に投稿してきた数学的帰納法の研究について発表しました。 この研究は、2024年に自身が得た「提案する指導方略の効果」に関する成果の...
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8月9日


JASME62 全国数学教育学会@広島 Day2
2日目の朝は東広島から西条までバスが運行していて、スムーズに移動できました。また、朝から新幹線移動かと思っていたのですごくうれしかったです。良かった良かった。(笑) 宿泊したホテルの朝食がとても美味しく、個人的には「ヘソ丼」というご当地料理に感動...
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7月2日


JASME62 全国数学教育学会@広島 Day1
全国数学教育学会で広島を訪れるのは、今回で何度目だろうか...。これまでの経験から周辺の土地勘もだいぶついてきたつもりでしたが、今回は東広島のホテルを予約してしまい、休日はバスが運行していないことを知らずに大変な思いをしました。初日の帰りと、2日目の朝の移動には少し苦労しま...
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7月2日
第15回附属高校授業研究会 2025.05.30
5月30日(金)の第14回授業と同日に、1年生の数学Ⅰで「絶対値を含む方程式・不等式」を扱いました。 今回大切にしたのは、以下の2点です。 ① 方程式・不等式の「解」の意味をしっかり理解すること ② |x| は「数直線において原点から x...
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6月3日
第14回附属高校授業研究会2025.05.30
今回は、2年生を対象に、数学B「数列」の授業で「Σk²の公式」の導出を扱いました。教科書等では、既知のΣkの式をもとに代数的な処理(差分の恒等式など)を用いて導く方法が一般的ですが、今回は図形的なアプローチに挑戦してみました。...
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6月1日
「結び目理論」のパイロット実践(4/28(月))
大変長らくブログを更新しておらず、申し訳ありませんでした。ありがたいことに、楽しく、そして忙しく日々を過ごしておりました。 本年度も異動はなく、昨年度と同様の環境で勤務しております。今後も授業実践や研究の進捗、数学教育に関わる取り組みについて、少しずつ発信していけたらと思っ...
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5月15日


第61回 全国数学教育学会 @ 関東学院大学 Day 2
12月14日(日)、全国数学教育学会のDay 2に参加しました。 前夜は東京駅で遅くまで飲んでいたため、朝食バイキングが大好きな私も、さすがに食欲が湧かず、ほとんど手をつけられませんでした。 2日目の朝は、金沢八景駅から少し遠回りして、平潟湾沿いの「平潟湾プロムナード」を通...
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2024年12月27日


第61回 全国数学教育学会 @ 関東学院大学 Day 1
12月13日(土)・14日(日)の2日間、関東学院大学 金沢八景キャンパスで開催された全国数学教育学会の研究発表会に参加しました。本ブログではDay1について書きました。 昨年は福岡教育大学での開催でしたが、直前にインフルエンザにかかり、泣く泣く飛行機をキャンセルした苦い思...
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2024年12月27日


第55回 愛知教育大学数学教育学会研究大会
12月8日(土)、愛知教育大学にて「第55回 愛知教育大学数学教育学会研究大会」が開催されました。この大会は、通称「イプシロンの会」とも呼ばれる(!?)もので、「会員相互の研究を深め、数学および算数・数学教育の発展に寄与すること」を目的とした研究会です。...
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2024年12月13日
第7回附属高校授業研究会 2024.11.15
今回は「数学B 数列」の単元で「数学的帰納法」についての授業を行いました。この授業は、私が昨年から取り組んでいる研究の一環としての「提案授業」でした。 伝統的な数学的帰納法の指導は、まず「(ⅰ) n=1 のときに成り立つ(初期成立性)」を示し、その後「(ⅱ)...
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2024年11月23日
第6回附属高校授業研究会 2024.11.15
今回は1年生を対象に、「数学A 図形の性質」の単元から「三角形の存在条件」と「三角形の辺と角の関係」についての授業を行いました。 三角形の辺と角の関係については、図形を動かしながら生徒自身に関係性を見つけさせる活動を最初に取り入れました。しかし、向かい合う辺と角のペアに注目...
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2024年11月23日
第5回附属高校授業研究会 2024.11.15
今回は「数学Ⅰ 図形と計量」の単元から「三角形の面積」の導出に関する授業を行いました。 まず、鋭角三角形について考えましたが、生徒が「これだけでは一般の三角形について説明できないのではないか」と気づき、直角三角形や鈍角三角形にも言及するという、非常にオーソドックスな流れで授...
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2024年11月23日


全国国立大学附属学校連盟東海地区会 研究協議会・実践活動協議会 @静岡
8月23日(土)、静岡大学教育学部附属小学校にて、全国国立大学附属学校連盟東海地区会の研究協議会・実践活動協議会が行われました。通称「東海附連」と呼ばれるものです。 今回は、算数・数学部会で「高校生の代数的思考におけるパターン一般化に関する実態調査」というタイトルで研究発表...
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2024年8月24日
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